第22回:消費増税、造反議員の脳を分析!(6月28日オンエアー)

FMOHHAPPY MORNING」 2012年6月28日 オンエアー


費税率を引き上げる法案が衆議院で可決されたが、民主党議員53人が反対票。
法案の是非には賛否両論があるだろうが、今朝は、造反議員の投票行動を脳科学で分析したい。



私が注目したのは、男性議員と女性議員の投票行動の格差。
投票結果を整理しましょう。


57人の反対票が出て小沢さんが「よし!」とつぶやいたと報じられているが、小沢派の議員が一致団結して反対票を投じたかというと、そうではない。
小沢派の衆議院議員は、およそ80人。
この内、反対票を入れたのが、半分強の43人。棄権・欠席が6人。
小沢派議員の中で30人くらいは、賛成票を入れている。
鉄の結束といわれた小沢派ですが、実は、結構、ほころびが出ていた。


そんな中で、小沢ガールと呼ばれる女性議員は、ほとんどこぼれ落ちることなく反対票を投じた。
しかも、三宅雪子さんにしても岡本英子さんにしても、選挙区の事情を考えれば、賛成しておいたほうが明らかに得なのに、反対票を投じている。
つまり、損得勘定抜きで小沢さんについていった。

それに対し、男性議員の中には、小沢親派と見られていたのに、ちゃっかりと賛成票を投じたり、あるいは欠席や棄権でお茶を濁した人がかなりいた。
少なくとも一昨日の採決では、男性は裏切るが女性は裏切らないという傾向が明らかだった。


実は脳科学の研究によって、男女の脳にこうした格差があることは、以前から分かっている。
女性の脳は、相手から裏切られない限り、自分からは裏切らない。
だから、いつまでも心を許せる仲間と一致団結して行動できる。


これは、女性が子孫を残す上で必要不可欠だった。
出産や子育ては一人では不可能。周囲の協力が必要となる。
だから、相手から裏切られない限り自分からは裏切らないという本能が、女性の脳に組み込まれた。



一方、男性は昔から権力闘争を繰り返してきた。
権力を持つ人間が変われば、さっさとボスを裏切って、新しい権力者になびいた男性が生き残れた。
裏切るというと悪い人のように聞こえるが、多くの場合、本人にはその実感が無い。
脳はよくできていて、裏切ることを正当化する理屈を無意識のうちに考えついて、その理屈に従って行動しているだけ。
本人は大義があって行動していると信じている。



こうして比較すると、裏切らない女性のほうがいいように感じるかもしれない。
でも、落とし穴もある。
女性の脳は、男性に比べると、圧倒的にマインドコントロールを受けやすい。
オセロ中島さんが、占い師からマインドコントロールを受けているという騒動があったが、こうした被害にあうのはほとんどが女性。
女性の脳には、相手を信じこむ本能があるので、気をつけていただきたい。